2月の御教え

天地(あめつち)にまかせまつりしわが身には あたえ給いしことの(うれ)しさ
(御文一四三号)

何事もみな天命と思いなば ただありがたきばかりなりける
(御文一五六号)



《解説》


 数ある教祖様の御教えの中でも、最もつとめにくいのが「天に任せよ」という「任天」の教えではないでしょうか。


「丸任せにせよ」、「何事も何事もお任せせよ」、「何事も天に任すほど強き事なし」等々、ひたすら全てを天照大御神様に任せ切ることの大事を繰り返して説かれた教祖様ですが、一方で「捨て任せにすな(するな)」と御忠告になっています。


「丸任せ」と「捨て任せ」。この違いをしっかり肝に銘じてつとめることが大切です。安易に「何もしない」ことは、決して「お任せ」ではありません。「明日は明日の風が吹く。カラスの勝手でしょ・・・」というような投げやりで刹那(せつな)的な生き方や、努力しても無駄だと諦めて限りをつけた心こそ、教祖様が厳しく戒められた「捨て任せ」です。


今月の御教えから、「お任せ」すなわち「丸任せ」には「嬉しさ」と「有り難さ」が満ち満ちていることを学ぶことができます。「天照大御神様が悪いようにされるはずがない!」と信じて疑わない強い気持ちがあって、初めてすべての結果を「ご神慮(おかげ)」として「嬉しく」そして「有り難く」受け入れられる「任せ切った心」になれるのです。それは、どこかに無理のある強がりの心とはまるで違う、徹底した安らぎの心です。「天に任せよ」という「任天」の教えは、黒住教を信仰する者にとって究極の大目標といえるのではないかと思うのです。


この最高の心を目指して、天照大御神様、ご一体の教祖宗忠の神様を信じ切る、揺ぎ無い信仰心をともに養ってまいりましょう。


 


「一切神徳。神徳昭々」


「一切天に任すこと、親に従う心なり」


「信心とは、信じる心、(まか)す心、(まこと)の心」