11月の御教え
 

日の神を親としりなば世の中は
     皆はらからの人とこそなれ(星島良平高弟詠)



《解説》


 西暦一八九三年(明治二十六)、米国のシカゴにおいて世界各国の宗教指導者が初めて一堂に会した「万国宗教会議」が開かれました。白人中心の帝国主義が吹き荒れる時代に、キリスト教とそれ以外の宗教が平等の立場で集まって対等に意見を交わしたという画期的な出来事でした。日本からも神道、仏教、キリスト教の代表が出席しています。

 それから百年後の一九九三年、先人の遺志を受け継いだシカゴ在住の諸宗教の指導者たちが中心になって、百年記念大会が第二回会議として開催されました。続いて、第三回が一千年紀最後の一九九九年末にアパルトヘイト(白人中心政策)を克服した南アフリカ共和国の喜望峰において、そして二十一世紀初の大会として第四回会議が二〇〇四年にスペインのバルセロナで開かれました。そして今年の十二月、オーストラリアのメルボルンで第五回会議が行われます。

 百年記念大会以来、副教主様が本教を代表して会議に出席して、教祖神の御教えを通して神道のおおらかな世界観を発信していますが、とりわけ前回のバルセロナ大会では、開会式での平和の祈りを単独でつとめられました。以下に、英語で読み上げられた祈りの言葉の日本文を紹介します。

「私たちは、日本の伝統宗教である神道の精神に基づき、地球上のあらゆる存在の中に神聖なる神のはたらきを認め尊重するとともに、その大元たる活力源として太陽、とりわけ昇る朝日に顕現されるはたらきに、私たちが天照大御神と(たた)える万物を生み育てる親神の存在を確信します。宗旨・宗派によってその呼び名は異なっても、すべての命の親神たる大いなるはたらきの中で、私たちは生かされて生きています。異なる価値に根ざす対立や憎しみを克服し、直面する様々(さまざま)な違いを超えて、共通する尊いはたらきに感謝して誠心誠意生きることにより、森羅万象、あらゆる存在が共に栄えることを願い、世界の大和(たいわ)を祈ります。

謹みて天照大御神の御開運を祈り奉る」

なお、副教主様には、メルボルン大会では九十分間に(わた)る講演をつとめられます。

※はらから―同胞の意