3月の御教え
 















天照らす神の心にかないなば


よろずに成就せざることなし(伝御神詠)



















《解説》

「天照大御神は、いっさい万物を(しょう)じ給う大御神ゆえ、天地のあいだ、いっさい生かし、いっさい何事も成就せずということはなしにござ(そうろう)あいだ、ただ何事も、日の丸様にお任せなされ候ことのみ祈り(たてまつ)り候」(御文二四九号)

森羅万象すべての親神である天照大御神への、教祖宗忠様の絶対的な信仰心がこの御文からもひしひしと伝わってきます。黒住教を信仰する私たち道づれは、ここまではっきりと御教え下さっている教祖様のお言葉を純粋素直に信じ切って、すべてを大御神様にお任せする揺るぎない信仰心を養うことが肝要です。ただ、これから入信する方や御教えを学び始めたばかりの初信の方に、最初からひたすら信じて任すことだけを説いても、真意が正しく伝わるものではありません。知識や理屈に(かたよ)ってはいけませんが、誰もが理解して納得できる良識ある教えとその普遍性は、信仰の世界にあっても必要不可欠な要素であるはずです。

その点、有り難いことに本教にあっては冒頭の御文の中で教祖様が“日の丸様”と(たた)えられた「太陽、とりわけ東の空に昇る朝日」が、他ならぬ天照大御神の御姿そのものなのですから、“お日さま”の有り難さを語ることは、そのまま黒住教の教えを説くことなのです。科学的な観点から太陽エネルギーの効果を語るも良し、丸く大きく明るくあたたかい見たまま感じたままの印象を話すも良し、生かし(はぐく)む利他の心や上昇の勢いを説くも良し・・・。何も霊的・神がかり的なことを言わずとも、“日の(みとく)”の有り難さに限りはありません。あえて御教えの神髄(しんずい)を一言だけ申せば、「“日の丸様”が私たち一人ひとりの心の奥に鎮まっている」という有り難さです。当たり前にしていた有り難さが心の奥底から実感できた時、今月の御教えに示された無限の可能性は現実のものになるのです。

「天照らす神の御徳は限りなし受くる心に限りなければ」 (伝御神詠)