5月の御教え
 
















有り難きまた面白き嬉しきと


みきをそのうぞ誠なりける(御歌三七号)






















《解説》

「見聞きする物事を一つひとつ味わい、常に有り難いことと(うれ)しいことに心を向けて、しっかりとご陽気をいただいて下腹に納め、天地とともに“気”を養い、おもしろく、楽しく、心をたるませないようにつとめることが大切です。ご分心が()きてくると、私たち自身が活きてくるのです。いきいきと生きることが天照大御神の道であり、陽気であることが天照大御神の心なのです」(「道の(ことわり)」現代語訳: 「道端感謝」より)

天命直授(てんめいじきじゅ)という至高の宗教体験を経て教祖宗忠様が悟られた人間観は、「人は万物の親神である天照大御神のご分心(御分霊(わけみたま))をいただく神の子」という実に単純明快なものでした。「人は『日(とど)まる』の義、『日と(とも)にある』の義」という御教えと合わせて分かりやすく解釈すると、「私たちは、心の奥に“お日さま”をいただいている太陽の子」なのです。“罪の子”でもなければ“(けが)れの子”でもない、(だれ)もが例外なく生まれながらに“お日さま”を授かっている“神の子”であることを知って、怒ったり悲しんだりする人はいないと思います。ただ、自分が“神の子・太陽の子”だと言われても、(にわ)かには信じ難く、素直に受け入れられない人も少なくはないでしょう。

端的に申し上げると、黒住教を信仰するということは、自らの奥深いところに内在する“心の神・心の太陽”たる「ご分心」を信じて生きるということです。ご分心の本体が天照大御神なのですから、人の真の生き方は明白です。教祖様が繰り返し教え示して下さった「徹底楽天」、「徹底前向き」、「徹底活性」、「徹底陽気」、「徹底感謝」の御教えに“手抜き”も“手加減”もありません。

今月の御教えは、「みきの御歌」と敬い親しまれてきた、教祖様の即吟の御神詠です。「わが国の信心のこころをよめる」と書き添えられた御真筆が現存していますが、普段はもとより、たとえ(つら)く苦しい状況下にあっても、常に“お日さま”の心に徹する「本教の信心のこころ」を養って参りたいものです。