7月の御教え
 


















誠ほど世に有り難きものはなし


誠一つで四海兄弟 (御文一四一号)





















《解説》

天照大御神のご分心をいただく「人(日止(ひと)日倶(ひと))」にとって、「心の中の心・真の心(真心)・核心」が「誠」です。万人の心の奥深くに内在するこの善良なる“神の心(心の神)のはたらきを体現するべく、誠実に誠意を尽くして生きることが本教の教えの実践で、それは純粋ひたむきに他者、とりわけ病み悩み苦しむ人を、親心で愛し(あわ)れみ慈しみ思いやる無私の行為です。キリスト教の教えを代弁する「愛」や、仏教の教えを代表する「慈悲」に匹敵する、わが国の伝統精神と本教の教えを象徴する最重要語が「誠」なのです。

 「誠」という、教えの根本さえ取り外さなければ、「四海」すなわち「いずこも(世界中)」が、「兄弟(兄弟姉妹・同胞・仲間・はらから)」との今月の御教えは、誠の普遍性最も端的に示された御神詠です。

 そこで、「誠」をしっかり身に修めるべく、立教二百年を前に教主様が私たちに改めてご教示下さったのが、「よりよく生きるための五つの誠」です。

 この“五つの誠”を学ぶ際、大きく三つの方向性に分類して理解することができます。まず、「祈りの誠」と「孝養の誠」は、天照大御神、ご一体の教祖宗忠神、そして先祖の御霊(みたま)(霊神)という“と、である私たちとの間を貫く信仰の縦軸(垂直軸)です。次に、今月の御教えに代表される同士、すなわち兄弟姉妹に結ばれる信頼の横軸(水平軸)が「奉仕の誠」です。そして、これらの両軸が交差する自分自身の内面を深く見つめ直す謝の心(謝意)が「感謝の誠」と「反省の誠」です。

 教祖様の御手振りと御教えを、この “五つの誠”の徳目を通して繰り返し学びつとめて、ともに道のはらからたるお道づれの本分をつとめてまいりましょう。