6月の御教え
 

















海あれば山もありつる世の中に


せまき心をもつな人々 (御歌八四号)























《解説》












教祖宗忠神のお説教がまとめられた「道の(ことわり)」の中に、「生きるが大御神の道、面白きが大御神の()(こころ)なり。」と記されています。


先月の御教えとしていただいた「世の中に楽しみ多き身なれども生くるにまさる楽しみはなし」(伝御神詠)では、「生きる」と「息をする」の関わりを通して「三大修行(日拝修行、お祓い修行、ご陽気修行)」の大切を学ばせていただきましたが、天地に(あまね)く満ち渡るご神徳の中で“真呼吸”とも言える深呼吸を行って、「一切神徳(すべてはおかげ)」・「神徳昭々(おかげはあきらか)」を感激と感謝の内に(みずか)ら体感・実感するところに、理屈を超えた確かな信仰の(あかし)を自覚することができます。


 「道の理」は、引き続いて「(おしえ)は天より(おこ)、道は自然と天より(あら)わるるなり。」と展開され、「誠を取外(とりはず)すな。天に任せよ。我を離れよ。陽気になれ。活物(いきもの)をつかまえよ。」という重要な五つの教えが示されています。それは、後に「教えの五事(ごじ)」と(たた)えられ、本稿でもたびたび紹介してきた「三十カ条」の第一条から第五条と共通する本教の教えの根幹です。


天命直授(てんめいじきじゅ)」という大悟・立教の瞬間、さらには毎朝の御日拝に際して教祖神が常に感得しておられた心境を詠まれたのが「天つちの中に照り行く()(たから)を今ぞ取りえし心楽しき」(御歌二一号)であると学ばせていただく時、私たちの信仰の神髄は「今ここに、生かされて生きている喜び」を心の底から味わうことに尽きると言えます。


 そこで今月の御教えですが、「人生はあざなえる縄のごとし」とも言われるように、私たちの人生は直面する幸・不幸、好調・不調、運の良し悪しの繰り返しとも言えますが、まずは現実の受け止め方・受け入れ方に始まって、すべてが本来のより良き方向に伸長・改善される前向きで()かし上手な生き方の心構えを、おおらか()つ大胆に教え(さと)された御歌です。「(いにしえ)の心も形なし、今の心も形なし。心のみにして形を忘るる時は、今も神代(かみよ)神代(じんだい)今日(こんにち)今日(こんにち)神代(じんだい)。世の中の事は心(ほど)ずつの事なり。心が神になれば(すなわ)ち神なり」と締めくくられた「道の理」を、わが人生の(かて)として日々心掛けて生きていきたいものです。


 






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