9月の御教え
 




















いにしえも今もむかしもこのごろも


きのうもきょうも同じ道なり (御歌七五号)




























《解説》












今年(平成二十五年)は、出雲大社の六十年に一度のご遷宮(五月)と伊勢神宮の第六十二回を数える二十年に一度の式年遷宮(十月)の本祭典が執り行われる御神縁深き有り難い年です。本教にあっては、平成十八年以来お道づれの皆様に賛同を呼び掛けてきたお伊勢様への奉賛活動の締めくくりとして、先月三日に千九百余名の方々とともに「お白石持(しらいしもち)行事」に参拝奉仕いたしました。そして、いよいよ来年十月から始まる「黒住教立教二百年大祝祭」まで一年と一カ月足らずになってきました。長き歴史と伝統の上に立って、新たな創意工夫を怠ることなく最善を尽くして大祝祭を迎えることが、立教三百年に向かう道として表れてくると確信しています。

そこで、今月の御教えですが、「いにしえ(古)も今も」、「むかし(昔)もこのごろも」、「きのう(昨日)もきょう(今日)も」と、過去と現在を三度も繰り返して「同じ道」であることを説いているにもかかわらず、将来や未来について教祖宗忠神は一言も触れておられないところに、深く学ぶべき点があるのではないかと思います。

本教の教えの特質の一つは、極めて現実直視の真理の探求路線です。宗教ですから、当然見えない存在やはたらきを信じて尊重しますが、その究明の道は“科学的アプローチ”と言えるほど現実に則した解釈です。現在只今(ただいま)の物事を深く理解しようとするとき、その事象をしっかり見定めるとともに、そこに至るまでの歴史や根拠を探ることによって(おの)ずから本質的な因果関係が浮かび上がってくるものです。その結果、まだ来ぬ明日(未来)に続く不変の道も明らかになってきます。過去と現在の大切を詠むことで、思い込みや想像や期待に惑わされることなく、永遠の道を説き示して下さっている教祖神の真意を、心して学ばせていただかなくてはならないと思います。

最後に、過ぎ去った昔を正すことで現在を改めることが可能であるかのような教えを一切説いておられない点も、教祖神の御教えの健全さだと誇りに思わせていただくことです。






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