6月の御教え

天照らす神の()心人ごころ

  ひとつになれば生き通しなり (御歌四号)




《解説》

 ここのところ、本稿では教祖宗忠神が詠まれた「天照らす神」で始まる代表的な「七首の御神詠」を学んでいます。

 今月の御教えは、「万物の親神である天照大御神の御心と、その分心の鎮まる人の心は本来別々のものではなく、人の心が大御神の御心と一つになれば永遠のいのちを生きられる」という、本教の教えの神髄が詠まれた御教えです。そもそも「神人(しんじん)不二(ふに)(神と人とは二つではない)」たる尊き霊物(みたまもの)である人が、真摯(しんし)に「神人一体(神と人とは一つ)」を心掛けて生き抜くことで、(つい)には一柱の神として「生き通し」の道を歩むことができるという哲理から、人の「本当の生き方」と「生きることの真の目的」を学ばせていただけます。

 そして、「人となるの道、(すなわ)ち神となるの道」が説かれた “心直しの教えとして、本教は「養心法」または「用心法」と(たた)えられてきました。教祖神のお説教が(つづ)られた「道の(ことわり)」にも、私たちの心の在り方が分かりやすく説かれています。

(にん)(よく)を去り正直に(あきら)かなれば、(ひの)(かみ)と同じ心なり」

「形の事を忘れ、日神の日日の御心に任せ、見るも聞くも一々味わい、昼夜有り難いと(うれ)しいとに心をよせ、御陽気をいただきて下腹に納め、天地と共に気を養い、面白く楽しく  心にたるみ無きように 一心が活きると、人も活きるなり」

 日神、すなわち天照大御神の御心と一つになる道は、徹底した誠実さと陽気さと感謝であることが繰り返され、最後に列記されているのが「誠を(とり)外すな 天に任せよ 我を離れよ 陽気になれ 活物(いきもの)(つか)まえよ」の「教えの五事」です。教祖神の数々の御言葉が箇条された「三十カ条」も、また「百二十言」も、最初の五カ条はこの「教えの五事」です。

 「道の理」は「心が神になれば即ち神なり」の御言葉で締めくくられますが、黒住教信仰の“ゴールにしてスタート“ である「生き通し」を、立教二百年の年にあらためて心に深く刻んでいただきたいと思います。

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